
ギリシア神話
狩猟と野生動物の女神
アルテミスは、狩猟、野生の動物、貞潔、および若い女性を司るオリュンポス神の女神である。ゼウスとレートーの娘であり、アポローンの双子の姉妹として、神話においては、その加護が荒野を守り、その怒りが突如たる罰をもたらす強力な弓の名手として現れる。
狩猟、野生動物、荒野、貞潔、若い女性
弓矢、鹿、猟犬、三日月
アルテミスはギリシア神話におけるオリュンポス十二神の一柱であり、狩猟、荒野、野生動物、処女性、出産、突然の死を司る女神である。ゼウスとレトの娘で、アポロンの双子の姉妹にあたる。アポロンと同じく弓を持ち、遠くから神罰を下すことができるが、神託、音楽、都市秩序と結びつく兄とは異なり、アルテミスは山、森、動物、飼いならされない生命と深く結びついている。
彼女の誕生は、最も有名にはデロス島と結びつく。ヘラに迫害されたレトは放浪し、ついにデロスに迎えられた。アルテミスは先に生まれ、いくつかの伝承では母がアポロンを産むのを助けた。このため彼女は最初から、処女神でありながら出産と新しい生命の危険な通過を守るという二重の役割を持つ。
アルテミスはオリュンポス神の中でも独特の位置を占める。彼女はヘラのように婚姻を、アプロディテのように性愛を体現しない。その力は少女、狩人、動物、山、境界、そして成人の都市秩序へ完全に入る前の過渡期に属している。
アルテミスはまず狩猟と荒野の女神である。弓、猟犬、ニュンペたちを伴い、山や森を歩く。彼女が表す荒野は、単に美しい自然ではなく、都市の秩序の外にある危険で自由な空間である。
彼女は野生動物の女主でもある。このため彼女の神格は逆説的である。動物を狩る一方で、動物を守る。殺す一方で、幼い生命と自然の繁殖を保護する。ギリシア人にとって、これは矛盾ではなく、荒野そのものの秩序であった。
アルテミスは少女、処女性、通過儀礼とも深く関わる。未婚の少女を守り、処女性、聖なる私的領域、身体の境界を侵す者を罰する。婚姻前の少女は彼女の領域にあり、結婚後にはヘラ、アプロディテ、デメテルが表す秩序へ移っていく。
彼女の象徴には、弓矢、鹿、猟犬、月、糸杉、短い狩猟衣がある。鹿は敏捷さと触れられない野性を示し、弓は遠くからの迅速な罰を意味する。後代には月との結びつきが強まり、彼女の冷たく独立した夜の性格を強めた。
アルテミスの神話は、しばしば神聖な境界をめぐる。彼女は自らの名誉、処女性、荒野の権威を守り、その罰は突然で厳しい。
アクタイオンの物語はその典型である。狩人アクタイオンは、偶然または侵犯によって、沐浴するアルテミスを見てしまう。女神は彼を鹿に変え、彼自身の猟犬に引き裂かせる。禁じられた神の姿を見たため、狩人は獲物になる。
カリュドンの猪の神話では、彼女は祭祀上の名誉の守護者として現れる。オイネウス王が供犠でアルテミスを忘れたため、彼女は巨大な猪を送り、カリュドンの畑を荒らさせた。これを狩るため、多くの英雄が集められる。この神話は、荒野の女神を軽んじれば、荒野が文明の中へ侵入することを示している。
イピゲネイアの物語は、アルテミスをトロイア戦争前夜と結びつける。ギリシア艦隊はアウリスで風を失い、出航できない。女神の怒りを鎮めるため、アガメムノンの娘イピゲネイアを捧げねばならないと告げられる。伝承によって、彼女は犠牲となるか、最後にアルテミスが鹿を代わりにしてタウリスへ連れ去る。
ニオベの物語では、アルテミスはアポロンとともに罰を下す。多くの子を持つニオベがレトを嘲ったため、アポロンは息子たちを、アルテミスは娘たちを射殺する。ここで彼女は、母の名誉と神の尊厳を守る者である。
オリオンの神話は、より曖昧な感情の世界を示す。偉大な狩人オリオンは、伝承によってアルテミスの狩猟仲間であったり、彼女を冒犯した者であったりする。暴行を企てたため、あるいは自慢のため、あるいはアポロンの策略によって、彼は死ぬ。星座となった彼の姿は、同行、狩猟、そしてアルテミスを所有できないという緊張を残している。
アルテミスはギリシア世界全体で広く崇拝された。彼女の聖所はしばしば境界に置かれた。山、湿地、海岸、都市の端、文明と荒野のあいだの空間である。
ブラウロンでは、アルテミスはアテナイの少女の通過儀礼と関わった。少女たちは結婚前に「小熊を演じる」儀式に参加し、子ども時代と野性から、成人女性としての社会秩序へ移ることを示した。
エフェソスのアルテミスはとくに有名である。その姿は本土の狩猟女神とは異なり、豊穣、保護、小アジアの地方宗教伝統を強く示していた。エフェソスのアルテミス神殿は古代世界の大建築の一つとなった。
スパルタのアルテミス・オルティア、タウリスのアルテミス、アルテミス・アグロテラなど、地方ごとに多様な形態があった。ある儀礼は厳しい成年式を、あるものは狩猟、少女、出産、境界の守護を強調した。ローマ宗教では、彼女はディアナと同一視された。
アルテミスは穏やかな自然女神ではない。彼女は、所有されることも規律化されることも拒む自然の側面、そして婚姻と都市秩序に組み込まれる前の少女の生命段階を表す。冷たく、速く、誇り高く、危険である。
彼女の中心的な意味は境界である。誰が見てよいのか、誰が見てはならないのか。誰が荒野へ入り、どのような代償を払うのか。少女はいつ自分自身に属し、いつ社会に属するのか。狩猟はいつ技であり、いつ傲慢になるのか。アルテミスはこれらの問いを弓の下に置いている。